進路未定無職

隙あらば自分語りする場所です

ある日突然障害者になって考えたこと

私は22年間健常者として生きてきました。ちょっと病みやすいけどきっと親から虐待されてたり学校や塾で虐められてたりしたからなのと理系だから現実的な性格で現実を見て嫌になってしまったのだろうと思っていました。類友とよく言うし周りの子もちょっと人より疲れやすかったり嫌な気持ちを受け取りやすかったりする子が多かったしちょっと、いや、だいぶ忘れ物とか多いけどみんなそんなもんだろうと思ってました。

 

昨日書いた通り私はADHDで所謂「発達障害」に部類します。諸々のことは昨日書いたのでもし何か疑問に思うことがあればそちらを見ていただくとして今日は「発達障害」と診断されてから感じたことや考えたことを書いていこうと思います。

 

ぶっちゃけ発達障害ってどうなんでしょうね、嫌がられるのでしょうか。甘えだと思われるのでしょうか。正直この先の人生が不安です。 アトピーも抱えているのにこんな体でどうやって生きていけと言うのでしょうか。五体満足だからそれで充分でしょって言う人もいるかもしれませんがそれ言っていいの五体無い人だけですからね。健常者がそれ言ったら順番にバットでフルスイングしていく所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

ある日突然ってタイトルに書いたけど今思えば完全にタイトル詐欺ですね。私はずっとADHDで、それが発見されたのがつい最近なので正しくは「ある日突然障害者だと発覚して感じたこと」なのですがまぁそれは置いといて、世の中のADHDへの理解ってどの程度なんでしょうね。私もまだ初心者なのでアレですし何よりこれの何が厄介かって脳の物質とかの異常だから中々調べるのが難しいんですよね。専門家でもわかってないことが多過ぎる。これでもまだだいぶわかるようになった方なのでしょうが。いやはや、研究はどの分野でも大変ですねぇ。

 

話がそれでしまったので戻るとして、先程も書いたようにやはり「甘え」とか「何で出来ないの」とか「怠惰」とか思われたりするんでしょうか。めっちゃわかり哲也です。いや、ってかそれ、本人が1番思ってるんですよ。みんなは出来るのに私だけ出来ない…どうして…どうして…。早くやらなきゃいけないのにどうでもいいことをしてしまう…ぼーっとしてしまう…どうして…。これがADHDです。夏休みの宿題とか絶対出せない。ってか義務教育9年間あったのに多分ほとんど出したことない。そんな感じです。だから「やらなきゃいけないのに病的に出来ない」ってことにめちゃくちゃ本人がストレスを感じてて、それを周りが責めるから余計ストレスを感じて死にたくなるんですよね。そして死にたくなる気持ちで頭がいっぱいになってしまって更にミスが重なったり仕事が手につかなくなり…という悪循環に陥ります。うっかりミスをしてしまうのも同じです。本人だって反省してます。でも出来ないんです、そういう脳なので。薬飲んでないADHDの人に「何で出来ないの」とか「甘えだ」って言ってる人って脚が動かない人に「立てよ」って言ってるのと何も変わらないですからね。立てるのはクララだけですから。アニメと現実を一緒にしてはいけません。

 

だから何か、しょうがないんでしょうけど、本当はもう少しお互いに理解し合って歩み寄れたらなって思うんです。私の個人的な理想であって別に現実的にみんながみんな出来るとは思っていませんが。ADHDじゃなくても、診断される前からずっと思ってたことなんですけど世の中自分が知らないだけだったり不安になってるだけなのに相手にブチギレたり迷惑かける人、多過ぎません?袋代かかるの知らない人とか、Suicaの使い方わかってなくて駅員にキレる人とか、お店の閉める時間知らなくて一々電話してくる人とか(ggrks)、コロナに対して不安になって他人に八つ当たりしてくる人とか、お客さん用の消毒液の場所が近くにあるのに店員に消毒液乞食(店用の消毒液を自分にも使わせろとか言ってくる非常識な人間のことです)してくる客とか、見る度にどの面下げて生きてるのかなとは思う訳ですが、全部調べたり自分の頭で考えたりしたらわかる事なんですよね。ADHDも同じです。1ミリも調べずにあーだこーだ言う人もいますが、大学院生が言うところの、エビデンスは?ソースが弱いのでは?ってやつです。人間の怒りの感情って無知や不安や恐怖から来ていることが多いと思うので、ちょっとまずは何か言う前にとりあえずは調べて見て欲しいのです。

 

それに、自分で言うのもあれですが、ADHDの人ってそれなりに苦労して生きているので個人差はあると思いますが人に対して「何で出来ないの」とか言ったりしないですし発想が面白いから人としてコンテンツ力がある人が多いですし診断で出る4つのIQのバランスが取れていないだけで何なら数値だけで言えばそれなりに高い人とか普通にいますし「ADHDは個性!」とかいうクソみたいなことは言いませんが薬飲んで安定さえしていればそれなりに良いと思うんですよね。多分大事なのはADHD云々以前に自分の向き不向きを把握すること、そして人と接する時にお互いに誠意を持って向き合うことで、そうすれば自ずと相手の向き不向きがわかるからそれに合わせて柔軟に対応していけたらお互い傷付くことや嫌な事故、その先にある死とかが少しでも減るんじゃないかなって思います。私のバイト先にパートのお姉さんがいるのですが、その人は私がADHDだと知る前から自分がいない日に自分の仕事を私に代わりにやらせる時はリストを作って必要であれば図を書いて更に私がそのリストを無くすことを想定して紙を予め写真で撮っていつでも送れるようにしてくれていました。そのお姉さんのおかげで私は薬を飲んでいなかった時もスムーズに安心して仕事が出来ましたし、お姉さんも毎回私に頼んでくれるので多分私の仕事の出来に満足してくれているのだと思います。こうやってお互いの向き不向きを把握して工夫すれば、意外とちゃんと出来たりするものです。

 

忘れてしまう子にはメモを取らせたり何かと関連付けて覚えさせる、無くしてしまう子には予めスペアを用意する、複数のことをやらせると混乱する子には1つずつやらせたりやることをリスト化したりする、文章や言葉で理解しにくい子には絵や図で説明する、それだけのことでたくさんのことができるようになるのです。そして多分これはADHDだけじゃなくて普通の人も同じだと思います。相手が出来るようになるには、わかってもらうにはどうすべきか。みんないつも考えて色んなアプローチをしていると思います。だからADHDでもそれ以外のことでも知らないからって切って捨てたりせずに、ちょっと調べたり覗いて見て、それから接してくれたらなと思います。意外と、意外と好きなところとか面白いこととか見つかるかもしれませんよ。